for National Geographic News
地球から22光年離れた赤色矮星を周回する岩石惑星が発見された。中心星のハビタブルゾーン(生命居住可能領域)内にあり、地球以外の天体では生命存在の可能性が最も有望視されているという。
新たなスーパーアース(巨大地球型惑星)は、さそり座の赤色矮星を公転しており、「GJ 667Cc」と名付けられた。質量は地球の約4.5倍で、公転周期はおよそ28日。同じ恒星系内にはK型主系列星(KV、橙色矮星)の連星も存在する。
赤色矮星は比較的暗い恒星で、GJ 667Ccが受ける光は地球に届く太陽光と比較しても若干弱い。しかし、大部分が赤外線なので、エネルギーの吸収効率は地球よりも高いと考えられる。
研究チームの一員で発見当時アメリカ、ワシントンD.C.のカーネギー研究所に在籍していたギリェム・アングラーダ・エスクデ(Guillem Anglada-Escude)氏は、「GJ 667Ccが大気を持ち、地表面が岩石で覆われている場合、液体の水、さらに生命が存在する可能性は十分にある」と話す。